VN3とVRCクリエイターコミュニティーに関する記事
VRCクリエイターコミュニティー、ギミック制作者、VRCについての開発者。前述の皆さんは、絶対私よりもはるかにVRCコミュニティでの経験が豊富だと思いますが、最近権利や自由に対する人々の理解力が低下と見られ、ここ数ヶ月だけでも数え切れないほどの無意味な議論を引き起こしている現状を踏まえると、私にも言いたいことがあると思います。それは、6年間の音楽制作者兼開発者として、VN3の実際の仕上がりとVRCクリエイターコミュニティに対する私の失望についてお話になります。AIのことに対しても、コミュニティの多くが目を背けていたライセンスの乱用に対しても。
VN3について
VN3は7年前の荒野から生まれて、クリエイターたちを不正利用やそれによる名誉毀損から守るために作成されました。その意図はいい、クリエイターを保護するという点では、うまくいったと言える。しかし、現実の今、クリエイターを守るための代償とは何でしょうか?その上に、ライセンスにより付与される権利は、乱用されないように確保できるのか?そもそもまだ当初の主張通りのものであるか?
1. 規約を変更できる機能と特記事項
実は、規約の変更はVN3の作者さん自身も通るは思ってないことですが、VN3を採用するショップは単に、より多くの利益をもたらしてくれる方を選んでいるだけ。結果、当然ながら規約の変更が可能な選択肢を好んで、購入方の権利を犠牲にしてしまいました。
あのノートに書いた「BOOTHにアバターが並んでいる。安心して買い物ができる。」、もしあるゲームスタジオがいいアセットを見つけて、規約違反しないように同梱のVN3ライセンスを確認し購入しても、数月後突然”商業用禁止”となれること、安心は? ライセンスとは、両当事者が合意した条件に基づき、一定期間にわたって締結される契約のことです。だが、今規約を変更できること、作者の友人によれば、それは問題ではなく、特徴機能だということです。作者自身もクリエイターの「お気持ち」を優先にして許諾期間を任意に終了させることをできるようにした。そうなら、契約として両当事者の権利を守ることは?単に店舗へすべての権利を付与するものではありませんか?お客さんは神ではありません。クリエイターも神ではありません。神は神、神社に住んでるのは神。人間は誰でも公平。
今の問題は7年前MMDの事態と関係ないし、ただライセンスを決定した後自由に変えれることです。こうしたら、詐欺商法となる。ライセンスが認めても、単に契約違反と呼び、詐欺と同じ犯罪とみなしています。さらに、単品商品はいつまでも続くサービスではないもの、それをサブスクリプション型にすることはできません 。言い換えば、単品商品は販売した後「自由に」回収することはできません。
2. 同じライセンス名、全く違う内容
ソフトウェアや製品のライセンスとは、同じ名称であれば、同じライセンスであるべきものです。VN3が採用した手法は、諸刃の剣となった。製品の作者は選択肢から組み立て、誤字乗っ取りに対する防御策にはなったが、その代償として、今やそれは「シュレーディンガーの猫」のような状態にある。ライセンスを実際に開いて読むまでは、その製品が不良ライセンス品かどうかは分からない。一目でVN3を見て、どんなVN3を採用してる?わからない。
本質的にそれはライセンスではなく、恣意的な利用許諾契約書(EULA)ジェネレーターです。特に「特記事項」という項目があり、法的効力を維持したまま(?)いつでも変更できる点において、製品に「VN3」というライセンスを見ると、疑問が答えよりも多く浮かんでしまいます。
なお、完全に無料で利用・再配布できるものから、完全に改造不能の製品まで幅があるという事実に加え、製品ページに「VN3」と表示されているということは、無理に規制されている商品はたくさんある現状において「この製品は無駄遣いになる可能性がある」ということを意味するに過ぎない。
3. 規制の範囲
このセクションでは、主に、こんな規制をクリエイターに利用可能とすべきか、そしてその結果として、クリエイターが厳しい規制を設けるよう促すことになるのかという点について詳しく論じています。実際、大手企業も同様のことをおこなってきて、EULAには好きなことを何でも記載できることは分かっていますが、だからといって、ただ実行不可能な条項を盛り込むべきだということにはならないと思います。
3-1「プライベートまで使用禁止」
ライセンス項目「F, G, H」センシティブ表現について、公開の場合でのセンシティブ表現はクリエーターさんの名誉を毀損する可能性があるため(特にVRChat想定するアバター)、公開の場合での行為を規制するのはまだわかる。しかし、項目のオプションは「許可しません」と「許可しません(プライベート除く)」二つの選択肢があって、「許可しません」 を選んだらプライベートまで規制できるようになります。プライベートまで規制できる??? 問題です。 完全に「許可しません」というのは、物理的にも法的にも実行不可能であり、したがって何の役にも立たない。現実の世界では、物理的に、法的に管理できる範囲を超えて制限することはできません。 どうやってプライベートでの性的表現をしたことがわかる?人のパソコンに無断で侵入しなければ、不可能となる。
例えば、下着の色やスタイルを規制すること、同様に、セクハラ行為がないのに違反を報告するのは無理であって、法的に認められるものでもない。しかし、VN3では、とにかくそれも可能になっている。
3-2「改変・最適化禁止」
「データの調整・改変に関するセクション」ー このセクション全体は、理にかなっていない、またしても支配欲の表れに過ぎません。 「最適化禁止」この五文字を読み上げるだけでもバカみたいだと感じていないか?だが、VN3の「I」項目で外観変わらなくでも全部の変更を禁止できます。そんな項目の意味は?何も変わらず前提となる調整の禁止?一体何を禁止している?
ちなみに、項目「I, J, K」を禁止してるもの、ちゃんと金を出して買っても動けないウランの塊のようにほんの少し触れただけでクリエイターとしての命が絶たれてしまう事態になる。とはいえ、なぜこのような奇行を許容するのでしょうか?それなら、わざわざVN3を使う必要もないし「無断転載・再配布禁止」と記載し、EULAに「いかなる方法でも改変してはならない」という一文を添えるだけで済んだはずですね?デザイン全体を売るときJとK項目はなとなくわかるが、「I」項目は。。購入者を騙すことも言えないほどわかりにくい。
3-3「購入者と販売者の間の関係を超える規制」
さて、購入者と販売者の間の関係。購入者と販売者の間の関係は顧客と販売者だけの間の関係である。その契約関係は、購入側で終了するものとし、それ以上は及ばないものとします。つまり、EULAは過程を一切気にせず、気にする必要もないということです。EULAが気にかけるのは、あなたが何をして、その結果がいつ問題を引き起こし始めるかということだけです。 例えば、私が音楽制作をするとき、サンプルパックを購入し、サンプルを曲に入れて完成。その後、プロジェクトをミキシングエンジニアに送って、最後の仕上げを依頼した。その措置は、あのエンジニアに購入したサンプルを使用する許可を与えるものではなく、また、彼が私の楽曲を自身の目的で使用する権利を与えるものでもありません。サンプルパックの購入は私自身とショップの間だけの話であって、サンプルが入った曲はどうなったこと、ショップが干渉すべきではない。 しかし、項目「L」は、販売の関係を超えるものを規制することになる。日本では「一時的に権利を与える」という概念があるかもしれないが、世界中の商法では販売された商品が著作権違反しない、実際の損害にならない、違法しない限りに、使い道は規制することはできないし、規制すべきでもない。 プライベート使用禁止と同じく、違法の手段をしなければ違反を報告するのは無理である。
4. OSS対応
VN3ライセンス解説による、「対してVN3ライセンスは、免責規定・OSS対応・〜」。それでは、一応OSSの定義(OSD)を読みましょう
オープンソースの定義によって、
# 1. Free Redistribution
The license shall not restrict any party from selling or giving away the software as a component of an aggregate software distribution containing programs from several different sources. The license shall not require a royalty or other fee for such sale.
# 3. Derived Works -
The license must allow modifications and derived works, and must allow them to be distributed under the same terms as the license of the original software.
# 5. No Discrimination Against Persons or Groups -
The license must not discriminate against any person or group of persons.
# 6. No Discrimination Against Fields of Endeavor -
The license must not restrict anyone from making use of the program in a specific field of endeavor. For example, it may not restrict the program from being used in a business, or from being used for genetic research.
# 10. License Must Be Technology-Neutral
No provision of the license may be predicated on any individual technology or style of interface.
以上は抜粋ですが、OSDの全文もぜひ読んでください https://opensource.org/osd
- VN3の規約番号A(AN,AF,AP), B(BN,BF,BP), O, P, Q, R、センシティブ表現のF, G, Hを無視してもすでにOSS定義5,6番違反。
- 規約番号M,Nは配布禁止となるとき、OSS定義1番を違反。
- さらに、二次創作について、S,T,U禁止となるとき、定義の3番違反。
今AIの事態でAI関連の使い道を X:特記事項 で一気禁止になれること、OSS定義の10番を違反となる。
OSSの定義まで違反してるため、OSS対応は最初からいつもしていないんです。だが、VN3を選ぶ人はどうせ、オープンソースにするつもりはまったくないから、これについては特に議論する価値はないんだろう。ただ最近VN3を採用する「オープンソース」のギミック/ツールがますます増えてるように感じ、本物のOSSを作るなら、本物のOSSライセンスを使ってください。 https://opensource.org/licenses
有力なツール、その破壊力を知らないコミュニティ
この記事は、最近目にしたことを踏まえた、ギミック制作業界の雰囲気とVN3に関する私見だけです。ライセンス本来の意図とは異なるかもしれませんが、今AIの事件、去年のアバター削除祭り、衣装制作の著作権炎上、これら一連の出来事のあと、VN3はまだ現実の状況と合致しているのでしょうか?クリエイターにこれほどの権利を与えることは、今でも妥当なのだろうか?って私自身、ユーザーとしてもクリエイターとしても、このライセンスについてこう考えています。
クリエイターを保護するという当初の意図は、十分に達成されました。しかし、私の考えでは、この7年間で、そうした自由度が、かえってVN3の根本的な問題となってしまったのです。誰もがライセンスジェネレーターで提供されるオプションを乱用し始めましたが、これまで誰もそれに気づいていませんでした。そして残念なことに、クリエイター自身の主張が完全に正しいという見方が次第に広まりつつあるが、実際にはそうではない。 ライセンスで許可されている場合でも、実はどんなライセンスを採用しても、アセットショップ、クリエイター、開発者、言い換えば権利者として、自らが何を必要としているかを慎重に検討し、下した各決定が購入者にどのような悪影響を及ぼすかを考慮しなければなりません。 一方、購入者としてはもちろんライセンスの確認は必要ですが、同時に販売者側も製品を適切にライセンスする責任があり、決して顧客を裏切るような行為をしてはなりません。おもちのびるさんによって、製作者側へのある意味圧力になってよいバランスを取り戻す時だと思います。
健全な創作環境は、互いに共有し、変化を受け入れる寛容さがあってこそ成り立つものです。コミュニティを成長させるのは、すべてを鎖で縛り、自分の作品を唯一無二の宝物のように扱うことではなく、自由な交流なのです。「友達を作り、世界を探検し、何でも創造しよう。」とVRChatのスローガンになる言葉、しかし、今私が目にするのは、クリエイター同士が互いを敵視し二次創作を禁止、あらゆる製品を閉ざし、誰よりも優秀なクリエイターであると自認しているという状況です。 本当にこれを望んでいるのか?本当にこれを続けていきたいのか?ライセンスとして、その利用を通じてこのような行為を助長すべきなのでしょうか?これは、コミュニティ全体として腰を据えて取り組まなければならない課題であり、その前にライセンスの改訂や置き換えが実現することを心から願ってやみません。
後書
最後、もし私の考えが間違っていることを指摘できる点があれば、ぜひ教えていただきたい。というのも、 VN3は現在のような使い方を想定して作られたものではないと、私は心から信じているからだ。そして、クリエイターコミュニティ全体として、コミュニティに何の貢献もしていない不合理な厳しい利用規約から、クリエイターコミュニティ全体を解放するために、何かできることがあることを願っています。この責任は、顧客だけでなく、アセットショップ、そしてこれらすべてを可能にしたライセンスにもあるんだと思います。たとえ自分自身がクリエイターであるとしても、天下無双の存在と自認すること、お願いですから、コミュニティのためにおやめください。
私見ではなく、ライセンスの問題でも言えないが、日本以外の方は、日本の著作権法は日本人にも混乱だし、VN3解説の記載通りにVN3を採用しないほうがいいと思います。理由は単にVN3ライセンスが日本の法律に沿って作成されたものである事実、日本以外では想定しないことです。
